一般的にグルコサミンサプリメントに使われているグルコサミン
はエビやカニなどの甲殻類の殻から抽出されており、抽出の仕方
によって大きく2種類に分けられます。
まず一つ目は、塩酸や硫酸によって抽出された「グルコサン塩酸塩」
と「グルコサミン硫酸塩」です。
これらは抽出方法に若干の違いはありますが、体内に取り込まれた後
はグルコサミンとしての働きをします。
そして、更にこの2種類を比較すると「グルコサミン硫酸塩」よりも
「グルコサミン酸塩」の方が分子の大きさが小さく純度も高いと言わ
れており、日本では身体への吸収率が高い「グルコサミン塩酸塩」が
サプリメントで使われているのが一般的で、食べると特有の苦味があ
ります。
ちなみに海外では「グルコサミン塩酸塩」よりも「グルコサミン硫酸
塩」が多く使われる傾向があるようです。
そして「グルコサミン硫酸塩」や「グルコサミン塩酸塩」に対して、
もう一種類は「N-アセチルグルコサミン」と呼ばれる物で、上記の
物のように「塩酸」や「硫酸」を使って抽出するのではなく、「酵
素分解」によって抽出されます。
ただ、この酵素による抽出法は、短時間で抽出可能な 塩酸や硫酸
を使った物に比べ、4週間から6週間という長時間を掛けて抽出さ
れるためコストが掛かり、サプリメントにするためには高価になっ
てしまうのが難点です。
ですが、この「N-アセチルグルコサミン」は元々人間の体内に持っ
ているグルコサミンと同じ構造のために「天然グルコサミン」とも
呼ばれており、
体内での利用率が「グルコサミン塩酸塩」や「グルコサミン硫酸塩」
の約3倍とも言われており、つまり同じ効果を得るためには3分の1
の量を摂取すればいいと言う事になります。
上記の「グルコサミン硫酸塩」も「グルコサミン塩酸塩」も体内では
一度「N-アセチルグルコサミン」に変換されて取り込まれますので、
変換する手間が掛からない分体内利用率が高くなると言う事ですね。
ちなみに、「N-アセチルグルコサミン」は食べると自然な甘さを感
じます。
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