グルコサミンは、人や動物の皮膚や軟骨、カニやエビの
殻などに多く含まれ、「グルコース」と「アミノ基(-NH2)」と
呼ばれる物がくっついたアミノ糖と呼ばれる糖の一種で、
人や動物ではアミノ基がアセチル化(有機化合物中に
アセチル基が導入されること)された「N-アセチル
グルコサミン」の形で存在し「天然グルコサミン」
とも呼ばれています。
一般にグルコサミンサプリメントに含まれるグルコサミンには、
カニやエビなどの甲殻類の殻に含まれる「キチンキトサン」を
原料に塩酸を使って抽出した「グルコサミン塩酸塩」や
硫酸を使って抽出した「グルコサミン硫酸塩」酵素分解によって
人や動物の体内に存在する形のまま抽出された「N-アセチル
グルコサミン」があります。
その中でも、「グルコサミン塩酸塩」と「グルコサミン硫酸塩」は
短時間で抽出できるので量産に向いており、そのうちの「グルコ
サミン塩酸塩」は「グルコサミン硫酸塩」よりも分子が小さいため
に吸収率がよく純度も高いとされているので、多くのグルコサミン
サプリメントに使われています。
一方の「N-アセチルグルコサミン」の酵素分解という抽出法は、
抽出に時間が掛かるためにコストが掛かり、割高になってしまう
のが欠点です。
しかし、人の体内に存在するグルコサミンと同じ形のために、
一般に使われている「グルコサミン塩酸塩」の約3倍の吸収率
であるとされており、
「グルコサミン塩酸塩」に対しての摂取量が1/3程度で同等の
効果が得られるのが魅力です。
ちなみに、「グルコサミン塩酸塩」と「グルコサミン硫酸塩」も
体内で分解されて「N-アセチルグルコサミン」として吸収される
のですが、
分解するのに時間が掛かってしまうため、最初から「N-アセチル
グルコサミン」として摂取した方が吸収率は良いと言う事ですね。
さらに、最近ではトウモロコシなど植物由来の物を原料とした
ブドウ糖を元に発酵生産されたグルコサミンサプリメントも
開発されており、
甲殻類のアレルギーを持つ方にも安心して摂取できるように
なりました。
このように、サプリメントに含まれるグルコサミンは天然成分が
原料であるために健康な成人が正しく摂取すれば、副作用も
殆どなく安全性が高いサプリメントであると言われています。
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